伊豆大島旅行中、ランチ前にちょっと時間が空いたので、気になっていた波浮港(はぶみなと)のコロッケ屋さんに行きました
その名も鵜飼商店
お店の名前は鵜飼商店
〝揚げたてコロッケ〟の赤い旗が潮風にひるがえっています
コロッケ屋さんというか、地元の雑貨屋さんがコロッケを売っているうちに、観光客にまで広まって有名になった(想像)という感じがしました
なんか素敵
あら、どなたもいらっしゃらない。。?
…と程なくお店の方が奥から出てこられました
そうよね、今は観光シーズンとはずれてるし。いっつも店頭に誰かが立って待ち構えているわけじゃない。お客がきたら、そうしたら初めて出ていく。当たり前のことです
なのにそれが少し意外に思ってしまったのは、普段から東京でたくさんの人、人の中で過ごしていて感覚がちょっとおかしくなっているからかもしれない
都会のサービス過剰な感じに疲れた身には、大島ののんびり感にいやされます
おっとでもここも東京です
東京都の中のオアシス島
メニューはこちら
実に素朴な感じです
注文すると揚げてくれます
メニューの一番上の、オーソドックスなコロッケ65円を注文してみました。駄菓子を買う感覚ですねえ。。
最後に100円以下の食べものを買い食いしたの、いつだろう
揚げてくださる間に小さな店内を探検
お店の中は芸能人のサイン色紙でいっぱいです
波浮港の歴史がわかる写真コーナーなんかもありました。ふむふむ
全然関係ないけど、ゴミ袋がかわいかったです。つばき柄ー!
地元の方も普通にお買い物にくるお店なんだろうな
波浮港で船をバックにコロッケ
このお店が素敵なのは、波浮港のすぐそばにあること
晴れているなら、食べるのはぜひすぐそばの海辺で。入江なので波もなく静か。運良く日差しがよければ日向ぼっこしながら揚げたてコロッケを食べられます
ふふふ。コロッケと波浮港。これがやりたくてここに来たと言っても過言ではない
お店を出て、本当にすぐそこに海があります。お店の立地も人気の理由のひとつでしょうね
もちろん一番の理由はそのお味。ホクホクというよりはクリーミー!揚げたてでシュワっというかジュワっというか。。うまいの一言
もう一個食べたい!となるのを我慢です。大島にはまだまだ美味しいものがいっぱいあるのでここは耐える
「波浮の港」の歌(ちょっと横の話)
「波浮の港」の歌をご存知ですか?私はモノを知らない人間なので、全然知りませんでした
波浮港の風景を題材にした、昭和3年(1928年)のヒット曲だそうでです。お店の近くに、これも歌碑(というのかしら?)がありました
歌詞に海鵜が出てくるので、歌碑と一緒に鵜の鳥さんも一緒にいますが、大島に海鵜はいませんw
当時の波浮港は観光名所でもなんでもなくて、大島の中心地とも離れた寂しい漁村だったそうです。したがって野口雨情は現地を訪れずに想像だけで歌詞を書きました
それはある種のファンタジーとしての波浮港だったと思うのですが、当時の多くの日本人の心に触れるものがあったのでしょうね
歌碑の横に金属製のパイプがあって、叩くと「波浮の港」のメロディーが鳴るのですが、聴いてもわからーんとなりました
気になってあとでYouTubeで聴いてみましたが、すっっっごく寂しいというかわびしいというか…。こういうのが大衆音楽としてヒットしてたのね、、と感慨深いものがあります
この歌が生まれたために、波浮港は行ってみたい〝あの歌の港〟となり、いるはずもない海鵜の像が建てられ、鵜飼商店という名前のナイスなお店が出来、こうしてわたしが海を眺めながらコロッケを堪能することになったんだと思うと、さらに感慨深い
鵜飼商店の場所
道幅の狭いちょっとした商店街のどん詰まりにあります。車では入れませんのでご注意ください
↓これは鵜飼商店から、入って来た方を振り返ったところ
商店街入り口付近に駐車できる場所があります
大島旅行に行かれる際には、ぜひ訪れてみてください!