たのしくも悩ましき、春の夢

もうすぐ不惑のひとの、惑わないブログ

花組東京新人公演「ポーの一族」を観てきました

 

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暖かいんだか、寒いんだか分からない、今日はでたらめな陽気。

花組東京の新人公演を観て来た

今まで新人公演を観劇したのは20回くらいだと思う。でも本公演を観る前に新人公演を観たのは初めてだ。

 

主演のエドガーは、今回が初主演の聖乃あすか(せいのあすか)さん

願わくばもっと聖乃さんにぴったり合ったお役で初主演して欲しかったけど、こればかりは巡り合わせだから、どうしようもない。

同期の100期には、他の組で、すでに彼女より抜擢の遅い人もふくめ2人も主演してる。いくしかなかったんだろう、いろんな意味で。

 

初主演、というと通常はいっぱいいっぱいで、それを客席も分かっていて、温かく見守って、終わったらよくやったね!エラかった!みたいなどこの親戚のおばさんだよ自分な心境になって、拍手して幕になることが多い。

初主演者が真ん中に立つときの新人公演は、生徒(タカラヅカファンは団員のことを、生徒と呼ぶ)の現実世界での成長物語も含めて楽しむという、タカラヅカの醍醐味をまさしく味わう感じになる。

 

でも聖乃さんからは全く気負いも感じられなくて、とても自然に役として舞台にたっておられて、注目を集める立場に慣れている、ああスターさんだなあという感じでした。

歌えばいい声を響かせ、セリフは聞き取りやすく、立ち姿も美しい。

にもかかわらず、やっぱりスターになって走り始めは、ご本人の持ち味に合ったお役に巡り会えた方が、よかったのになあ、なんてもったいない、と思わされてしまったのもまた事実。

エドガーの熱があまり伝わってこないのだ。

エドガーがアランを襲うところですら。

どうしてもアランを自分の世界に引き入れたい、どうしても!!という熱が感じられない。なんで彼はアランでなきゃいけなかったんだろう?

腐女子なんて言葉がまだなかった遠い遠い昔に、少女達を熱狂させたであろう、永遠の少年が運命の人に出会って、彼を求めずにはいられない、っていうドキドキ感が、ない。

アラン役の飛龍つかさ(ひりゅうつかさ)さんも、自分の信仰と葛藤しながらも、エドガーに惹かれずにはいられない、ていう感じがあまりしない。彼はそういう気持ちなんだろうな、というのは分かるけど(飛龍さんも上手い、巧みな演者だと思う)、心の炎があんまり伝わってこなかった。

最後エドガーの手を取ったのは人を殺したという現実から、逃げたかった様にも見えてしまった。

 

お二人とも上手い、上手いんだけどなーとフムフム感心して観ているうちに、気がついたらいつのまにか二人は天を駆けてました、みたいな感じでした。

物語を終始、外側から眺めている気分になってました。

美しく創ろうとしなくていいから、もっと熱い心入れて、勢いで演じて、こっちを物語に引きずり込んで欲しかったなー、なんて。求めすぎてしまいます。

でも、本当にそれくらい上手かったんです。上手いから、惜しい、ていう気持ちも大きい。身勝手な感想です。

 

うろ覚えなのですが、聖乃さんが最後にご挨拶される時、「主演をさせていただいた自覚を持って精進していきたい」という様なことをおっしゃていて(ざっくり)

〝主演〟という単語をさらっと口ににされる、それを耳にした時、ふと、ものすごく覚悟して挑んだんだろうな、と感じました。そういば初主演だったんだっけと、その時初めて思いました。

上演中は全然、初めてです!感が全くなかったものだから忘れていて。

これから大きく羽ばたいていく方に、気が早すぎる見方をしてしまったのかもしれません。

 

ポーツネル男爵夫人、城妃美伶(しろきみれい)ちゃん

一人、群を抜いて別世界。

ロミオとジュリエットで新人公演初ヒロインしてから何年経つのだろう?と検索してしまった。

5年前か〜。それからずっとスターさんしているんだ、当たり前か、と思ったけど、それを差し引いても素晴らしかったです。  

立ち姿がもう人間離れしているの。彼女にピンライトが当っているわけじゃないのに、彼女だけ周りからくっきり浮き上がって見える。最初に歌声を聴かせる場面でそっちに(下手の方だっけ)気持ちが持ってかれました。

そのあとは男爵夫人がでてくる度、そのしっとりした白い輝きにワクワクしっぱなしでした。

口を開くと、話してる内容とかどーでもよくなるくらい、コロコロ転がる様な耳に優しい声で。彼女を主人公にした物語をみてみたいなあ、と思いました。

男役が人気の中心の、タカラヅカじゃ難しいのはわかっているけれど、それでも。

 

あと、タカラヅカは何はともあれビジュアル命!ていうと、帆純まひろ(ほずみまひろ)さんのバイク・ブラウンが超格好良くて、素敵でした。

ご先祖様と曽孫(?)の二役、ストーリーテラー的な役どころで、特別格好いいシーンが用意されているお役でもないのに、どこがどうという訳ではないけど、際立って見えました。やっぱりビジュアルが神、なのかなあと。

 

本公演を観ていないので、的外れな感想かもしれません

ともあれ、本公演を観るのがとても楽しみになりました

 

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