今週のお題「わたしの春うた」
タカラヅカファンのわたしの春うた、それは「すみれの花咲く頃」です
大好きすぎて、ブログのタイトルをつける時に、歌詞の一部を借りてきました
たのしく悩ましき春の夢 甘き恋
人の心酔わすそは なれすみれ咲く春
なぜ好きかというと、タカラヅカファンをしてるとしょっちゅう耳にすることになるから
世間一般にはけっこうマイナー(ですよね?もはや分からない)けど、これほどタカラヅカファンにメジャーな曲はないのではないか
- 遠征して阪急電車に乗って、宝塚駅に降りれば降車ホームに流れ
- 幕間にすみれの花咲く頃のオルゴールで、開演5分前を知らされ(まだお手洗いに並んでいる時は焦る)
- 千秋楽には舞台上のタカラジェンヌたちと一緒に口ずさむ
もはや春、関係ない。年がら年じゅう、いろんな所で聞いてます
でもタカラヅカファンが春うたと聞いたら、大抵のひとがこの歌を思い浮かべるのではないかしら
詩というものは解釈が人それぞれだけど、この歌はやっぱり春の別れと出会いの歌だと思うから
宝塚歌劇団ではほとんど毎公演、誰かがこの花園を去り、春になると初舞台生が入ってくる
毎年花は咲くけど、1つとして同じ花はない、でも花は咲き続けるのだ
それは青春を舞台に捧げては去っていく、タカラジェンヌたちそのものの様で…。
タカラジェンヌは、いつか必ずこの花園を去る(残るひとも稀にいるけどさ)
考えたくないけど、それはもう決まっているのだ
わたしの恋した男役はこの世から消えてなくなる。映像の中にしか存在しなくなる
現実世界で、ひとが必ずこの世を去るみたいに
そうしたらこの曲を耳にするたび、遠い昔の恋を思い出すみたいに切ない気持ちになるのだ、きっと
忘れな君 われらの恋 すみれの花 咲く頃
歌詞を書いた、白井鐵造(しらいてつぞう)はレビューの基本をつくった偉人です
「パリゼット」というレビューでこの曲は初お目見えしました
「パリゼット」で、すみれは宝塚歌劇を象徴する花になり、この歌も今では宝塚歌劇を象徴する歌として親しまれています
春はそこはかとなく、かなしい