Amazonプライムでウエストワールドが観られるようになってたので、ブログの更新をサボって延々と見てました
ちょっとずつ見ようと思っていたけど、見始めたら止まらない!
見終わってから、最初からもう一回…と見続けてしまいました
世界観がすごい
舞台は近未来のテーマパークです
本物そっくりに造られた西部劇の世界。ウエストワールド
大きさは現代のテーマパークが比べものにならないくらい、広い広い
州ひとつ分くらいあったりして
現実世界のお金持ちがそこへ訪れて、ヒーローになったり、悪役になったりして楽しみます
ウエストワールドにいるのはあれです、ディズニーランドのカリブの海賊なんかにいる、蝋人形。あれの何1000倍も、もっと精巧につくられた、ホストと呼ばれるロボットたち。ほとんど人間と見分けがつきません
人間は彼らホストたちを殺したり、、口にするのがはばかられることを、何でも好きにできます
何でも好きにできると言われると、そして罪に問われませんと誰かにお墨付きを貰うと、本当に限りなく人間はひどいことを、他の人間にしてしまうものなのだなあ
相手がロボットならなおさら
でもホストの方は、人間に危害を加えられない様にプログラムされている
彼らが反撃しようと銃を撃って命中しても、人間の方は何ともない
なんともえげつないテーマパークです
ホストの方は痛みなどの知覚はあるけど、羞恥心はない。プログラムされていません
だから一日の終わりに傷ついた体を回収されて、ラボでメンテナンスされてる時も生まれたままの姿です。そしてその間に記憶を消されて、またテーマパークに戻される
このラボのシーンがかなり、ギョッとさせられます。ロボットだけど人間そっくりの裸体が、無造作にいくつも並んだり、透明なボックス型の部屋の中で、物の様に洗われたりします
このセットの美術が、ヒットした理由のひとつなんじゃないかと思うくらい、 圧巻です
いつのまにか、見世物を見ている気分で鑑賞している自分がいます
こっち側で安全な側で画面の向こうの対岸の火事を面白がっている様な、妙な罪悪感がある
そしてロボットが本当にロボットぽいです
や、人間が演じているのだから超本物っぽいロボットなのは当たり前なのですが、画面に出て来る、主要でない人物までもが人間なのかロボットなのか、なんとなく分かったりするのです。見せ方が本当にうまい
ロボットたちは現実世界で作られたシナリオに従って、プログラムとおりにしか動けません。意識はない。意識はないはずなのに、でも彼らは、自由意思があるようにふるまいます
造られた世界に、自分の存在する理由に疑問を抱き始めるのです
彼らの奮闘を見ていると、その純粋さと切実さに思わず味方したくなりました
ロボットを支配下におく人間の方が醜く、滅ぶべき生き物に見えてくる
キャラが立ってて楽しい
主人公は固定でいません。人間、ホストそれぞれの複数の体験が並行して描かれます
もちろん、メーカー(創造主)も登場
開発時のメーカーのひとりは自殺していてもうこの世にはいません
ウエストワールドは金持ち向けのただの悪趣味なテーマパークなのか、もっと深い意味があるのか、、、本当は何のために造られたのか、謎が徐々に解き明かされていくストーリーで、途中で止められません!
メイヴ(タンディ・ニュートン)が素敵
彼女はホストなのだけど、見てるこっちの期待を裏切らず、登場人物の誰よりも賢く、世界のおかしさに気づくだけでなく、人間たちを手玉に取り始める。
世界と自分たちの置かれた立場(人間のためのなぐさみもの)の不条理に気づいて、叛逆しだす
彼女がいなかったら、妙な罪悪感がツラくて見てられなくなったかも
この物語のヒーローは彼女だ
ドロレス(エヴァン・レイチェル・ウッド)はわたし的には、ヒロイン(といっても、メイヴと直に会って話をするのは、シーズン通して1回きり?だったと思う)
ホスト(ロボット)です
夢見る様な瞳で、不思議の国のアリスを思わせる(作中に不思議の国のアリスが出て来るので、意図してだと思う)水色のドレスと髪型で、お人形の様にかわいいのです
彼女は散々暴力にさらされて、結構ひどい目にあいます。けど健気に諦めず、内なる声に従って、この世界の謎を解こうとする姿がうつくしいです
ナゾの黒服の男(エド・ハリス)どの作品に出ていても、じいちゃんなのにセクシーな人だ(好みだ)
人間で、現実世界では社会的地位の高いひとらしい。ウエストワールドに来て残虐非道を楽しんでるクズです
こやつがドロレスに散々ひどい事します。目的もよくわからない。何かを探しているらしいことだけは分かる
最終話で正体が明かされて、わたしはすっかり騙されていたのですが、見返したら数話前からヒントが出始めていたので、カンのいい方は分かるのかも…?
ロバート・フォード博士(アンソニー・ホプキンズ)
ウエストワールドの創設者の1人
怖いひと。この作中で、どんな極悪なことするひとよりも、怖いひとでした
全然暴力的でないんですよね。声も荒げない。静か
絶対にホストに意識があることを認めないひと。というか、意識など存在しないという立場のひとです
その信念に基づく行動がこわい
バーナード(ジェフリー・ライト)フォード博士の助手的な位置にいる、ホストたちのプログラムをする責任者
ホストたちに意識があるのではと信じはじめるひと。ホストの味方になれる立ち位置にいるのに、なんだか煮え切らない感じである。彼もまた謎の多いひと
まだまだ面白いひとがいっぱいいるのだけど、ストーリーを主に引っぱっているのはこの5人だと思う
複雑にからむ物語を見やすくしている編集もすごいです 。まんまと製作者の罠にはまること必至
とはいえ生々しすぎない
かなりショッキングなビジュアルなんですけど、人間たちは本当にひどいことをホスト(ロボット)たちにするんですけど、本当に非道なところは匂わすだけで、あまりはっきりとは描かない、そういうさじ加減が良かったです
それよりは人間のもってる本質的な残虐さみたいなものを、心理描写で描いている感じがして、そっちの方が見ていて、段々怖かったです
どんなグロテスクなビジュアルより、人の心の方がよっぽど怖い、そう感じさせる表現だなあと思いました
シーズン2放送開始は5月24日!
日本で最速はスターチャンネルの5/24(木)からみたい
自分はテレビを持っていなくて、映画やアニメの見逃し配信は、パソコンのモニターにFire TV Stickを挿して見ているのですが、スターチャンネルも同じ方法で視聴できそうなので、5/24になったら加入しようと思います
1ヶ月なら無料みたいだし。。(そしてそのまま、まんまと2ヶ月目も継続してしまうというパターンかも)
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