たのしくも悩ましき、春の夢

タカラヅカ、観劇前ランチ、ひとり暮らし

「天(そら)は赤い河のほとり/シトラスの風-sunrise-」初日を東京宝塚劇場で観て来たー感想

 

natalie.mu

 

「天は赤い河のほとり/シトラスの風」の初日を観て来ました。そして初見です。感想ー!

 

当日券に並んだんですけど、思ったより並んでませんでした。10時の販売開始時点で35人。49枚出る立見券は、開演前にはもちろん売り切れてましたが、人気漫画のタカラヅカ化だからヒートアップしてそうだと勝手に思ってたら、そうでもなかったです

当日券の競争率は高くないかも…?

 

 

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宙組新トップコンビ誕生

何はともあれまずは、真風君&まどかちゃんおめでとう!!!な東京のお披露目初日

8代目宙組トップスター真風涼帆(まかぜ すずほ)さんはここ数年ではめずらしい、背が高くてガタイの良い系のトップスターさん

舞台上では男らしくて格好いいのに、舞台を降りるとふわっとゆるメンなギャップにやられる人、続出

星組3番手時代は偉大なトップスターと強烈な個性の2番手に挟まれて、でもマイペースにニコニコしていた感のある真風君が、ついに宙組でトップです。感慨深いなあ

そして星風まどか(ほしかぜ まどか)ちゃん。天才下級生の名を欲しいままにしてきましたが、ここで宙組悲願(?)の生え抜きトップになりました

宙組が誕生して20年。初めて入団からずっと宙組にいた組子が娘役のトップまで駆け上がった。宙組ファンはやっぱり嬉しいんじゃないかな

(宙組はトップスターの生え抜きはまだ出てません。瑠風君あたりになってほしいなあ)

 

「天(そら)は赤い河のほとり」感想

タイトルに宙組の〝そら〟が入っている、にくい演目選択だ。ちょっとずるいぞ

わざわざ(そら)て入ってるしさー

 

ビジュアルはいつものタカラヅカ。クオリティ高かったと思う

真風さんの舞台上のオトコらしい姿はやっぱりさすが。カイルをちゃんと再現できてます

えーと、もちろんがっちり着込んでますけど(笑)

タカラヅカの男役さんはいつも顔と手くらいしか出てません。女性らしい細いところは徹底的に隠す。肩パットやらなにやらで補正して四角いシルエットを作る。ので、そこは原作通りにできないんですけど、あのカイルの大きい感じは良く出ていたと思います

対するまどかちゃんのユーリの小柄な姿とのギャップがもう…!こんなに体格差のあるトップコンビも久しぶり

往年の天海祐希(あまみ ゆうき)&麻乃佳世(あさの かよ)コンビを思い出しました。大きな天海さんが腕を回すとちっちゃい麻乃さんがより可憐に見えて、キュンキュンしたんだった

真風さんとまどかちゃんの体格差もそんな感じ。壁ドンするところがあるんだけど、見事にまどかちゃん@ユーリが、真風さん@カイルにすっぽり隠れちゃって見えない…きゃー(←笑)

 

タカラヅカだから上半身ヌードのひとはいないんだけど、みんな良く原作キャラクターを再現していると思う

ビジュアルはほんとうに夢夢しくてよかったです

問題はぶった切られたストーリーなんだけど、、、なんだけど長くなるから別の記事に書きます

 

「シトラスの風-sunrise-」感想

雪組が日本物を定期的に上演するように、宙組が定期的に上演せざるを得ないことになっちゃっている、「シトラスの風」

この前の公演の月組で、最高にぶっ飛んだ新しいショーを観てワクワクしたから、今回のショーは差が激しい。本当に同じ劇団か

良くも悪くもタカラヅカの古き良き時代のレビューだ。色が綺麗だけど、なんか綺麗すぎるのは、そろいすぎるのは不気味だと思ってしまった

ただ美しいだけのショーは飽きるのかもしれない

 

サブタイトルにあるsunriseだけど、そのシーンは新トップコンビのデュエットダンスだった。そのあとに男役群舞、パレード

個人的な好みの問題だけど、わたしはデュエットダンスは男役群舞→デュエットダンス→パレードの順番じゃないと嫌だ

月組のショーは無茶苦茶ぶっ飛んでいたけど、その手のお約束は守っていた。多分だけど、見る側の生理的に気持ちいい流れなんだと思う

それをくずされると、デュエットダンスの価値がなんだか下がってしまう気すらする

デュエットダンスでトップコンビが下手にはけたあと、大階段からさーっとロケットが降りてくる、あの流れがいいのになあ

 

「明日へのエナジー」はやっぱり感動するけど、これって大好きなタカラジェンヌさんたちが全力で踊って、顔くしゃくしゃにして歌っているのに心動かされているだけで、曲そのものにじゃない気がする

ゴスペル調の曲で、ハレルヤハレルヤ歌われてもな。教会でもないのに、妙な気分

月組のショーは思わぬ副作用をわたしにもたらしたと思う。バッディのあとでは何観ても満足できなさそうで気が重いよ

 

カーテンコールが一番、真風涼帆らしい

すっごく練習したんだろうなぁという気真面目な1回目のご挨拶(客席も息を呑んで聞きます)、2回目も普通

3回目からが真風君の本領発揮です(笑)

すっごくがんばって絞り出す感じで、面白すぎた

※わたしの頼りない海馬なので、正確ではないけど感じだけ

 

3回目のカーテンコール&客席はスタンドアップ

(真風)寒暖の差が、、激しい季節になりました(客席・爆笑)

(真風)舞台はやるのも見るのも体力勝負です(客席・笑&拍手)

(真風)千秋楽まで共にがんばりましょう(客席・笑)

(真風)本日は本当にありがとうございました

 

4回目

(真風)体力勝負です(←大事なことなので真風さん、2回言いました)

(真風)皆さま早くおかえりになって(客席・笑)

(真風)睡眠を取ってください(客席・笑)

(真風)本日は本当にありがとうございました

 

もうね、アドリブダメです感がいっぱいで、かわいいやら愛おしいやら

星組3番手時代にアドリブ名手の2番手にいじられまくった経験はどこいった

これ以上拍手したら、いぢめだわと思ってできませんでした

周りの人たちもそんな感じ。本当はお披露目初日なんだから、所定の4回以上カーテンコールしたいじゃない、でもこれ以上やったら気の毒だわーって。できないわーってなってた

見ず知らずのひとと同じ空気になるのもタカラヅカの客席ならでは、だと思いました

頑張れ真風っち!と思って劇場をあとにしました。なんか幸せ

 

感想続き↓

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月組のショーは控えめに言って神だった↓

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